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「環境配慮」は必須項目へ サステナビリティ販促のススメ

消費者の「建前」を鵜呑みしてはいけない エシカル商品が「売れない」謎を解明する

加藤拓巳氏(明治大学)

消費者への意識調査では「買いたい」という結果が得られるものの、実際に企業が販売を開始すると 売上が伸び悩むエシカル商品。なぜそのような矛盾が生まれてしまうのか、どのようにプロモーションしていけば エシカル商品を買いたいと思わせることができるのか、明治大学 商学部の専任講師/博士 加藤拓巳氏に話を聞いた。

SナDGs、ESG投資、GX、サステナビリティなどのトレンドワードが普及し、環境問題に代表される社会問題に対する取り組みが活発になっている昨今。消費者もその社会的背景をよく理解しており、エシカル消費の姿勢を強めているといわれています。

しかし、その論調とは反対に、実際にはエシカル消費が普及したとは言い難いのも事実。例えば、不当な労働条件や環境に悪影響のある生産体制によって実現される、安価な食品やファストファッションを消費者は購入し続けています。野菜・フルーツも、オーガニックより農薬によって厳格に管理された野菜の方が売れ行きが良い。ペットボトル飲料などのプラスチック使用量も年々増え続けています。

つまり消費者は、「社会問題への配慮は購入決定の要因である」と表明していながら、購入行動はそれと合致しない、態度・行動の乖離が発生しています。現在、この状況は、日本だけでなくアメリカ、イギリス、ドイツ、インド、タイ、中国など世界的に...

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