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昨今、話題になったり、人気が出たり、選ばれやすくなっているモノ・コトの多くには、「リアリティ」という特性が共通しているように感じられます。例えば、オーディション番組、恋愛リアリティショーなど、何かが世に出るまでのプロセスを見せるコンテンツ。また、脱出ゲームをはじめとしたイマーシブイベントのように、消費者が実際にリアルに近い体験を楽しむものもあります。そして、購買・消費という観点で関連性が深いものとしては、「レビュー」や「透明性」といったキーワードも挙げられるのではないでしょうか。ここまで挙げたものはほんの一例にすぎませんが、「リアリティ」が人を惹きつけ、購買・消費を促すひとつのきっかけになっている可能性は大いにあるはずです。今回は、そんな「リアリティ」に惹かれる消費者にフォーカス。なぜ、人はいま「リアリティ」に魅力を感じるのか。それは、商品やサービスを選ぶ際の判断基準になっているのか。有識者への取材をもとに、その背景をひも解いていきます。
”やらせ”に見せない制作の条件とは? リアリティ番組に見る「演出」と「リアル」の境界線
恋愛からアイドルオーディションまで、人々のリアルな反応や予測不可能な展開を楽しむリアリティ番組。動画配信サービスを中心に人気を集めている一方で、視聴者から「これはやらせでは?」と一度疑いの目を向けられると、視聴者の信頼を失うリスクも存在する。リアリティ番組が人気になり、視聴者の目が肥えているからこそ重要なのは、制作者と視聴者の間で、どこまでが「演出」で、どこからが「リアル」なのかという共通理解を成立させることではないだろうか。本稿では、メディア論を専門にする昭和女子大学人間社会学部准教授の村井明日香氏が、リアリティ番組の現在地とリスクを解き明かし、コンテンツ制作や販促における「誠実な演出」のヒントを探る。