2010年前後から、動画を活用したプロモーションは激しく変化してきた。その中でも昨今勢いが止まらないのが縦型動画。とりわけ縦型ショートドラマを活用したプロモーション企画だ。なぜ今、ショートドラマ×プロモーションが増えているのか。博報堂プロダクツから、動画制作集団の「Minutes Movie」が解説する。
動画配信プラットフォームの歴史を振り返ってみると、2005年にYouTube、2006年にニコニコ動画が正式なサービスを開始し、2007年にはiPhoneが発売されました。振り返ると、現在の動画視聴に欠かせないものや動画の成長を支えたサービスの立ち上がりは、2010年代に起こったWeb動画ブームの少し前から伏線のように張りめぐらされていたように思えます。
Web動画ブームが巻き起こった2010年代の当時のWeb動画は、「バズムービー」という言葉が象徴する通り、テレビ、つまりはマスメディアの代替品という印象が強いものでした。
翻って2024年現在。映像は再び大きなターニングポイントを迎えています。きっかけはコロナ禍です。ステイホームを機に、スマホを使用した視聴行動や購買行動が一般化しました。それゆえ、SNSはもちろん、デリバリーやECでの買い物など、これまで“ギーク”や“若者たちのもの”というイメージだったスマホを介した行動が、年代や地域問わず一般化したのです(図)。

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