販売促進の専門メディア

           

なぜ今、ショートドラマ×プロモーションがアツいのか

JAL、再生回数は通常コンテンツ比50倍 縦型ショートドラマならではの戦略とは

白井 樹氏(日本航空)

日本航空(JAL)がTikTokで公開した沖縄・久米島の魅力を巧みに伝えたショートドラマは、公開からわずか1カ月で、前後編合計1000万回再生を突破。同社が投稿する通常コンテンツの50倍近い視聴再生回数を集めた。さらにドラマと連動したキャンペーンにおける航空券の予約数は驚異の増加を見せたという。

日本航空は2024年1月25日と26日、沖縄の離島「久米島」への直行便を訴求するプロモーションを行う一環で、縦型ショートドラマを投稿した。これまでもTikTok上で投稿を行っていたが、ショートドラマの実施は初めてに近い。

施策の目的は2つある。まず、旅行需要の高い沖縄エリアの中で、認知度が低かった久米島の需要を喚起すること。そして、販売促進の観点から、JALマイレージ未入会者や若年層へのアプローチを高めることだ。

これまで、販促施策を既存顧客へのメルマガ中心で行っていた同社。新たなターゲットや非会員への訴求を図りたいと考えていたという。そのため、ショートドラマの投稿とあわせて、オープンキャンペーンとクローズドキャンペーンも実施。オープンキャンペーンは公式Xで実施し、アカウントをフォローしているユーザー、かつ公式Xから出題したショートドラマに関するクイズの回答を指定のハッシュタグとともにポストした人を対象に、抽選で久米島便の往復航空券をプレゼントした。

一方、クローズドキャンペーンでは施策の実施期間中に久米島便の航空券を購入した人の中から抽選で、ドラマで主人公の2人が実際に巡った旅行プランを体験できるパッケージを...

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

なぜ今、ショートドラマ×プロモーションがアツいのか の記事一覧

起承転結の「転」から始まる? 今知っておきたいショートドラマのマナー
動画の民主化は販促領域にも 目利きユーザーの指を止める縦型コンテンツの共通項
『カメ止め』上田監督は縦型動画の台頭時代をどう見るか 「映画業界は過渡期に」
JAL、再生回数は通常コンテンツ比50倍 縦型ショートドラマならではの戦略とは(この記事です)
ショートドラマに潜む「2つの壁」を突破せよ UQ WiMAXはどう挑戦したのか?
ロングセラー「じゃがりこ」の縦型動画づくり 鍵はコメント欄の強化
Niantic「モンハン」行動喚起にショートドラマ活用 単発形式の理由と効果
フリー、BtoBサービスも縦型ショートドラマ化 コンテンツ完成度を重視
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する