TikTokやInstagramリールに見るような縦型動画プラットフォームへ出稿する広告が多くなるにつれて、その数が増えていくのが広告に対する苦情だ。生活者から広告でうたわれる効果と実際のくい違いや大げさな表示・まぎらわしい表現などをはじめとした苦情をうけつけているJAROにも年々縦型ショート動画に関するものは多く寄せられている。
※図表はすべてJARO作成
苦情のほとんどはアフィリエイト広告
2023年度、日本広告審査機構(JARO)に寄せられた8727の苦情のうち「インターネット動画広告」に関するものは804件と全体の約10%に及びます(図1)。というのもJAROとしては現状、“縦型動画”と細分化して調査できていないのが正直なところです。なので、「インターネット動画広告」を指標にして、今回は進めていくことを前提においておきます。
図1 インターネット動画に寄せられる苦情の件数

しかし、SNSプラットフォームを含むインターネット媒体に出稿される動画への苦情が止むことはありません。とくに、縦型メディアを含むインターネット動画広告に寄せられる苦情の多くは、アフィリエイターによる広告がほとんど。いわゆる、「クリックさせ、購買につなげられたか」を見る成果報酬型広告です...
あと80%