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キャラクターIPタイアップ好事例

オリジナル楽曲を軸に施策を展開 キャラとの親和性を最大限に活かすために

ラウンドワン×「初音ミク」

2023年4月にボウリングやカラオケ、スポーツアミューズメント施設「スポッチャ」などを運営するラウンドワンと「初音ミク」のコラボが発表された。今回のために制作されたオリジナル楽曲が目玉となる本企画の裏側について、ラウンドワンと企画を担当したDMM.comに取材した。

2007年に設定年齢「16歳」の歌声合成ソフトウェアとして生まれた「初音ミク」が、2023年8月に16周年を迎えた。同キャラクターのオリジナル楽曲を中心にした企画で大きな反響を得たのが、同年4月に実施したラウンドワンのコラボキャンペーンだ。

キャラとの親和性を利用したこれまでにないグッズを展開

「『初音ミク』にとって16周年を迎える2023年が、記念すべき特別な年だということと、ラウンドワンが運営しているカラオケと音楽の親和性を踏まえ、今回のコラボ企画を提案しました」と話すのは、本企画を担当したDMM.com の柿島裕一氏。

カラオケと「初音ミク」の親和性を最大化するため、コラボを記念したイメージソング『ディーバ』を制作。同楽曲をもとにつくったコラボのキービジュアルをオリジナルグッズにも使用した。そうすることで、今までに発売された「初音ミク」グッズと被らない、新たなビジュアルの商品を制作・販売することができたのだという。

オリジナル楽曲

Art by アルセチカ © CFM

オリジナル楽曲『ディーバ』の制作は、2021年には文庫化もされた楽曲『グッバイ宣言』を手がけたChinozo(作詞・作曲)とアルセチカ(イラスト・MV映像)が担当。明るいポップな曲調がファンの注目を集めた。

カラオケ店舗ではキービジュアルの装飾を施したコラボルームを設置し、周りの目を気にせずに世界感を楽しめるようにした。ボウリング場では、ストライクやガターなどを含む対象の判定8つのうちどれかを出すと、上部モニターからそれぞれに対応した限定映像が流れる施策を実施。「全パターンの映像を見たい」と何時間もプレイするファンが続出したという。

また、カラオケの100分パックを利用すると、利用者1名ごとにオリジナルステッカーを1枚、ボウリングの2ゲームパックでは利用者1名ごとにオリジナルポストカードをプレゼントした。カラオケ・ボウリング場共通で提供したコラボメニューでは、ノベルティとしてアクリルコースターをプレゼント。コースターといえば紙が多いイメージだが、今回素材はアクリルを採用。コースターの耐久性が上がったことはもちろん、今までに他社が提供してきたノベルティとの差別化につながった。

DMM通販や店舗で販売したオリジナルグッズで最も人気だったのは、キービジュアルの中で...

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