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アクティベーションツール

「定番」の商品訴求から、企画のヒントを見つける

向坂文宏(桜美林大学)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    POP

    ソニー/手ブレ補正体験什器

POP広告には、形状や素材、ギミックなどについて、オリジナティに溢れた素晴らしい企画が多いが、一方で過去から変わらずに続く「定番」な商品の魅せ方やアピールの方法などもある。

例えば、化粧品や芳香剤などの「香りのテスター」は、50年以上前から続く伝統的な体験型の施策。また、防水機能を持った靴や時計などを水槽に沈め、その機能性をアピールすることも以前から続く手法である。最近、よく見かけるようになった食器洗い乾燥機の水を使用した実演展示などは、すでに1971年に食器洗い機水流実演ディスプレイとして、当時の日立家電販売により実施されている。

こうした過去の事例では、今でも変わらない「買い物客が求める」商品説明がなされており、また売る側にとっても接客しやすい要素が含まれているのだろう。POP広告の企画は、常に新しいことにチャレンジするだけでなく、過去の秀逸な事例から学ぶことも1つの発想法なのではないだろうか。今回は、そんな「定番」の演出事例の1つを紹介する。

今も昔も変わらないニーズ

ソニーの一眼レフカメラの手ブレ補正体験什器は、近年、動画…

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