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販促会議 企画コンペティション

「要するに」が魔法の言葉 スライドは『メッセージ』を伝える

豊間根青地氏(シリョサク)

10枚以内の企画書でアイデアを競う販促コンペ。本稿では趣味で制作したPowerPoint(パワポ)が反響を呼び、資料に特化したクリエイティブカンパニー シリョサクを立ち上げた豊間根青地氏がアイデアを企画書に落とし込むためのメソッドを解説する。

皆さん初めまして。トヨマネ・パワポ芸人こと豊間根青地です。今回は、「販促コンペに応募したいけど、資料作りの経験がなく二の足を踏んでいる……」。そんな、既にアイデアはあるけれど、企画書作りに苦手意識がある方に向けて役立つ情報を発信していきたいと思います。本日のゴールはアイデアを企画書に落とし込めるようになることです。

スライド作成は「メッセージから」を徹底する

ではさっそく、構成を作るコツについてです。販促コンペは企画書10枚までという制約があります。図1は「タイトル」「メッセージ」「コンテンツ」を10行で作成するための資料です。

図1 タイトル、メッセージ、コンテンツを各10行作成する。

タイトルは「何に関する話をする?」メッセージは「要するに何が言いたい?」コンテンツは「そのために何を載せる?」か、をまとめたものになります。

具体的な例として昨年のグランプリ受賞作「オセリポ!」のスライドを分解してみましょう(図2)。

図2 「オセリポ!」はメッセージの欄だけで企画が伝わる。

「オセリポ!」は各スライドのメッセージがはっきりしていて分かりやすいですよね。一番重要なのはメッセージだけで分かること、わざわざ企画書にしなくても伝わるという点です。図2のメッセージの列だけ読んでも、この企画の概要が伝わります。スライドは常にメッセージ(言いたいこと)が基準となります。スライドを作る前にまずはこの1行の「要するに何が言いたい?」を並べた...

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