「第14回販促会議 企画コンペティション(販促コンペ)」で、学生として唯一ファイナリストまで駒を進めた企画「アニマルたん」。本企画の背景には、安田女子大学で取り組みが進む「ものづくりセンター」のサポートがあった。販促コンペに参加した背景と意義について、同センターの山下明博氏と浜本隆氏に話を聞いた。
アート×テクノロジーで社会の新たな価値を創造する
──安田女子大学について教えてください。
山下:本学は7学部14学科1短大4研究科を有する広島の総合大学です。約5600人の学生が在籍し、女子総合大学としては中四国九州で最大の学生数を誇ります。
私が教えている造形デザイン学科ではアートやデザインの領域だけではなく、テクノロジー領域についても指導を行っています。最新テクノロジーを理解・駆使することで、培った表現力を増幅し、社会の新たな価値を創造する担い手を輩出しています。
また、アート×テクノロジーの創作活動を支援する施設として、ものづくりセンターを2021年にオープンしました。
浜本:ものづくりセンターは学生の制作活動を後押しする施設です。例えば、3Dプリンタやレーザーカッターなど、学生が自主制作に使えるように開放しています。また、インフラ以外にも「アイデアをカタチにするための作品作りのサポート」や「コンテストへの応募」、「就活へのサポート」を行っています。制作活動に必要な企画と技術の両面を、専任の担当者がマンツーマンでサポートしています。
学生に伴走したサポート体制
──販促コンペへの参加も「ものづくりセンター」が主導したのですか。
浜本:ものづくりセンターでは、学生たちに取り組んでほしいコンテストの情報を案内し、参加希望者がいれば応募までのサポートを行っています。販促コンペも参加者を募ったところ、10チームで計21人が参加しました。
学生がコンテストに参加する際、ものづくりセンターではプロジェクトとして参加する学生をサポートしています。例えば、応募締切から逆算し、大まかなスケジュールの立案や進捗確認、アイデアの壁打ち相手...