型破りな投稿や細やかなコミュニケーションで、Twitter運用担当者の中でもわかさ生活は注目を集めている。驚くべきことに “中の人” は新入社員でTwitterの運用担当になり、担当当時は9900人だったフォロワーを6万3000人まで大幅に増やしている。中の人になった経緯と運用方針について、わかさ生活のTwitter担当者に話を聞いた。
採用面接からTwitter担当を希望
──Twitterの中の人になった経緯を教えてください。
私は2020年4月に新入社員としてわかさ生活に入社しました。採用面接の段階から、Twitter担当になってもっと若い世代にもわかさ生活の社名を広めたいと思っていました。しかし、入社当時はTwitter運営を別部署が行っていて、希望通りとはなりませんでした。
ところが、入社3ヵ月後、部署内で公式Twitterの運営を募る案内がありました。すかさず立候補したところ、入社して間もない私をTwitter担当として任命いただきました。年齢や社歴にかかわらず、チャレンジさせてくれるわかさ生活の社風に感謝した瞬間でした。
“今”を伝えるから共感してもらえる
──運用方針などはどのように決めていったのですか。
わかさ生活の認知度向上とブランド好感度アップを目的に運用を開始しました。ただ、自分がしたいと考えていた運営方針をなかなか周囲には理解してもらえませんでした。アカウントを引き継いだ当初のフォロワーは約9900人でしたが、運営について右往左往しているうちに、フォロワーが100人減ってしまいました。この頃がTwitterを運営していて、最もつらい時期でした。
私はTwitterの運営について「世間が注目している “今” の話題に触れるから、多くの人に見てもらえる」「自分の “今” を伝えるから、共感し応援をしてもらえる」と思っていました。しかし、会社からは1週間の投稿スケジュールを立てるよう指示があり、投稿内容についても入社してすぐの新入社員ということもあり上司の確認が必要でした。○○の日といった記念日や、発売日から逆算して投稿することができる商品に関する投稿などはその方法でも問題ありませんでしたが、基本的にはTwitterは...