宮崎のフェニックス・シーガイア・リゾートでは、お客さまへの体験価値の創造を促進するために、コミュニケーションデザイン部を発足。社員に顧客対応ノウハウを共有し、シーガイアの理念や哲学の浸透を推進している。経営戦略本部 本部長の髙坂英文氏が解説する。
宮崎市に位置し、太平洋を臨み南北11キロ700ヘクタールに及ぶ広大な黒松林に広がる総合施設フェニックス・シーガイア・リゾート(以後シーガイア)。敷地内にはシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート、コンベンションセンター、ゴルフ場など複数の施設が併設されています。運営はフェニックスリゾートが行っています。
コミュニケーションデザイン部発足 理念の浸透を推進
私たちのミッションは「感動体験を創造し続けお客さまを元気にする」。これが私たちの存在意義であり、使命だと思っています。そのためにお客さまへの提供価値を作り続けて届け続ける「コト創り・コト届け」という戦略を掲げています。
当社ではお客さまへの体験価値の創造を促進するために、コミュニケーションデザイン部を発足、社員に顧客対応ノウハウを共有したり、シーガイアの理念や哲学の浸透を推進しています。
例えばシーガイアのプロモーション1つをとっても、従来は施設の機能面を強調していました。しかしそれでは今の時代を生き残れないと考え、現在では訪れた方の体験価値に注力することにしました。同時に80以上もの組織を抱える当社にとって、以前からインターナルコミュニケーションが課題となっており、その施策も重要になっています。
3つの方針でインターナルコミュニケーションに注力
2020年に代表取締役に就任した片桐孝一社長は就任の際、今後の方針として3つのキーワード ❶スタッフファースト ❷コミュニケーションファースト ❸デジタルファーストを打ち出しました。
特に❶ スタッフファーストには、スタッフとご家族の皆さんに「物心共に幸せになっていただきたい」という社長のこだわりがあります。スタッフを大事にするために、会社として利益を出してその利益をスタッフに還元していくという姿勢です。
それを達成するために良好なコミュニケーションの構築が欠かせない要素になりました。
コミュニケーションデザイン部では、インターナルコミュニケーションの活性化を推進するために...