販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。
OOH
バカン/トイレサイネージ「アンベール」
様々な「待つをなくす」ソリューションを提供するバカンは、2022年12月にトイレサイネージメディア「アンベール」を発表した。もともとトイレの混雑防止のための情報を表示していた個室内タブレットに広告を放映していた「AirKnock Ads」を今回本格リニューアルした形だ。
オフィスや商業施設を中心に6000以上のトイレ個室をネットワークし、男女別やエリア別、施設の種別ごとにフレキシブルな動画配信をすることが可能となっている。現在はオフィスビル内のトイレが全体の7〜8割を占めており、タクシーやエレベーターのサイネージに次ぐビジネス層向け媒体として、法人向けサービスの広告出稿が多い。一方で、トイレ個室は、空間自体が男女に分かれた場所であることから、女性向けオンラインピルや便秘薬、男性向けの高血圧症やAGA治療などといったメディカル系商材の出稿も目立つ。
ベール(覆い)を取り払う
同社のメディア事業本部 鈴木氏によると、「アンベール」はOOHでありながらトイレ個室という究極のプライベート空間であるため、個人の悩みや興味に向き合った広告での訴求に効果を発揮するという。そのため一人一人の悩みに向き合い不安を...
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