FABRIC TOKYOは11月17日~12月11日、価値があるにもかかわらず商品化されずに生地工場や問屋に眠っていた生地を使ったオーダーアイテムを販売する「WHITE FRIDAY 2022」を開催した。
当企画は、世界的なセール「ブラックフライデー」のタイミングに合わせて実施。同社の調査によると、ブラックフライデーで買い物をしたことがある人のうち約7割が、その商品を使わなくなったことがあると回答。さらに、その最多は衣服であることが分かった。
一方で、オーダーメイドのアイテムは、受注分しかつくられないうえに、サイズや好みに合わせパーソナライズされた服ができあがるため、結果的に着用年数が長くなる。また、日本のアパレル工場では、思いを込めて開発された生地がブランド側の事情で商品化されず、長期在庫となる現実もある。そこで同社は、眠っている生地をオーダーアイテムとして提供することで、サステナビリティの実現に貢献できないかと考えた。
また、この企画を通じて、オーダーメイドはサステナブルというパーセプションチェンジを起こすきっかけをつくり、将来的にはカスタムウェアを当たり前のものにすることも目指している。
「WHITE FRIDAY」は2018年にスタートし、今年で5年目。高品質でレアな生地が手に入る機会ということもあって、年々利用者は増加しているという。