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ユーザー目線の「ECサイト」チェックポイント

『通販生活』のカタログハウスが実践 コンテンツで毎日来たくなるECに

上條 篤氏(カタログハウス)

カタログ雑誌「通販生活」を発行するカタログハウスは、2020年にECサイトを大幅にリニューアルした。カタログを始めとする紙媒体で蓄積したノウハウを生かすことで、リニューアル後はアクセス数が前年比150%となった。リニューアルの成果と課題を、Web担当としてECに携わる上條篤氏に聞いた。

入社以来ECサイトを担当する上條氏。「楽しいECサイト」づくりを目指している。

数年ごとにリニューアル ECを「楽しい」場所に

──担当の業務を教えてください。

2000年にカタログハウスに入社しました。翌2001年Web担当に就任し、当社のECサイト担当、社内SEとして通販生活のECに携わっています。入社以来一貫して当社のWeb事業に携わっており、現在もEC事業の推進をしています。

──「通販生活」について教えてください。

「通販生活」は年4回発行している通販カタログを中心に、電化製品、日用品、衣料品、食料品など品質のよい商品を幅広く販売しています。カタログは1回につき120万部発行しており、売上の大部分がカタログ通販事業です。

私が担当しているEC事業は、売上規模ですと全体の25%ほどになります。

当初のECサイトはカタログの「通販生活」の内容を転載するのみで、あまり注力してはいませんでした。しかし、ユーザーの要望や社内でのWeb施策強化の機運の高まりにより、ECサイトのユーザーを増やし、購入比率を上げていくことを目指して改修がスタート。直近では2018年と2020年に大きくリニューアルしました。2018年は徹底した動線の改善、2020年はECサイトのコンテンツ拡充を行っています。

2018年の改善では、検索機能向上や、新規登録時の入力方法の簡易化、マイページ機能の追加といった、主にUI・機能面での改善を実施しました。

一方、2020年の改善では、特に「通販生活」ユーザーに対し、「楽しいECサイト」を目指してリニューアルをしました。このコンセプトは今も継続しています。こうした改善を繰り返し、現在ではWeb会員で140万人、月間PV数も700万を超えるなど、着実に会員数を増やし、ECサイトからの売上も増やしています...

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