インテルはクリエイター向けに利用者の増加を図るプロジェクトを各メーカーや学校法人、制作会社など50社以上とスタート。本プロジェクトをエンドユーザーに知ってもらうため、「日本のメディア」を活用した。プロジェクトの狙いと背景をインテル マーケティング本部 本部長 上野晶子氏に話を聞いた。
インテルは2022年3月22日、クリエイターを支援するプロジェクト「インテル Blue Carpet Project(BCP)」を開始した。パソコン(PC)メーカー、カメラや周辺機器、ソフトウエア、学校法人、制作会社まで52社が参画する。クリエイターにインテル製CPUを搭載した最新のWindows PCを提供し、創作活動に生かしてもらおうという考えだ。
しかし、今なぜクリエイター支援なのか。「デジタルデバイスと言えば、PCではなくスマホというトレンド。PCをこれまで以上に手に取ってもらえるよう、魅力的に映る施策が必要」と話すのは、インテル マーケティング本部 本部長 上野晶子氏だ。「メーカーの皆さんと改めて、PCにできてスマホにできないことという基本から考え直しました。たどり着いたひとつが、創作活動でした。動画制作やCG、音楽など、高い負荷がかかる作業などでもストレスなく、高いクオリティを目指すことができるということです」(上野氏)。
それを実証するのが、「BCP」参画のクリエイターたちだ。第1弾となったインテル Evo プラットフォームのプロモーション作品を送り出したのが、8人組ブレイクダンスグループ「REAL AKIBA BOYZ(RAB)」だ。RABは、いわゆる「オタク」であり、かつブレイクダンサーであるというユニークさを持つグループ。
今回、制作したのは、その「踊ってみた」動画を、鬼ごっこをしながら編集するという企画の動画。「インテル Evo プラットフォーム」を搭載したノートPCを携帯し、ハンター役のメンバーと、ハンターから逃げながら、「踊ってみた」動画を編集するメンバーに分かれ、動画を撮影した。
家電量販店とも連携を強化
「BCP」では、RAB以降もクリエイターが作品を発表していく予定だ。さらには、家電量販店とも交渉を進めている。カメラや周辺機器メーカーとクリエイターの目的に合わせた売り場提案ができないかを模索中だ。また、「日本のメディア」のオファーサービスを活用し、参画クリエイターたちの作品をプロジェクトの認知向上に繋げられるメディアを探した。
そこで選ばれたのがデジタルOOHを展開するLIVE BOARDだ。自社の保有するデジタルサイネージのネットワークで、首都圏の主要な家電量販店付近のビジョンで3週間にわたり、RABの動画を配信した。
「“Do Something Wonderful.”これはインテルの創業者の言葉なのですが、何か素敵なことをしましょう、という呼びかけを、エンドユーザー向けに発信していくことが、BCPの根底にある考えです。何か素敵なことをPCで始めてみてほしい。そう言う以上、どうすればいいの、どうやって始めればいいの、という疑問にお応えするのも、責任のひとつだと思います。BCPのパートナーは今後も拡大して、より、創作環境を整備していきたいです」(上野氏)。

家電量販店が400m圏内にあるスクリーンに配信した。

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