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シェアできないVR体験は、SNSでどう扱う?

島袋孝一(プリファードネットワークス マーケティング)

Julian Opie『OP.VR@PARCO』

今回取り上げるのは、「商品」でも「サービス」でもなく「アート」です。物販品としての「商業アート」でもなく、美術館に飾られた「芸術作品」というカテゴリでもない比較的カジュアルなアート。私が勤めていたパルコには「PARCO MUSEUM TOKYO」などの一定期間で企画入れ替えのイベントスペースがあります。商業施設の中にありつつも、売上だけを目指さない文化発信の機能を備えた区画です。

当時から時代の半歩先を捉えたクリエイターの展示を中心に、多くの情報発信と集客成果を発揮していました。今回は、2022年11月14日まで渋谷パルコで行われていたJulian Opie『OP.VR@PARCO』を体験し、そこで感じたことを書きます。

世界初公開のVR作品個展

私自身、アートに造詣があるわけではないのですが、いわゆる「世の中的に話題」なものは、極力、自分自身で体験するようにしています(ミーハーとも言います)。今回、特に『OP.VR@PARCO』に訪れたのは、VRテクノロジーとアートの掛け算がどのように行われているのか、体感したかったからです。VR(Virtual Reality)を活用したイベントは、この数年、多く開催されてきていますし、家庭用デバイスの普及も進んでいますが、まだまだ一般生活者には、「非日常な体験」です。

昨今は、VRゴーグルのような特別なデバイスを使わなくても、チームラボやNAKED、AID-DCCなどが手掛ける没入感あるアート体験ができる施設も常設・期間限定など様々登場しています。

VRゴーグルを使わないイベントでは、会場内や作品が「撮影可」であれば、参加者は...

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