自分に合った量を、必要な分だけ購入できるばら売り・量り売り。西麻布に店舗を構える「MARKET LAGOICE」は、環境負荷を極力抑えるためプラスチックなどの包装を減らした「ゼロウェイスト」な生活を提言する。特徴的な販売方法とその反響、取り入れる際の留意点などについて陰山氏に話を聞いた。
環境配慮の観点からばら売り・量り売りを採用
──お店について教えてください。
ばら売り・量り売りで野菜などを販売している青果店で、毎日200〜300の商品を取り扱っています。いずれもばらで買えるようになっており、ミニトマトや栗など小さなものは量り売りしています。
──お店を始めたきっかけは。
私自身が環境問題へのアクションを起こしたいという想いがあり、夫は青果店をやりたいという希望がありました。そこで、その二つを掛け合わせたらおもしろいのではと思い、このお店を始めることに。私の実家が青果店などをやっていたので、その知見も生かすかたちになりました。
当店のコンセプトは、極力プラスチックの包装を行わない「ゼロウェイスト」なライフスタイルを提案する青果店。そのため、ばら売り・量り売りという売り方を採用し、野菜や果物を極力個包装せずに販売する方法をとっていて、お買い物袋もお客さまに持参してもらうようにしています。
──お客さまの反応はいかがですか。
量り売りはセルフで計量してレジに持ってきてもらっているので、そのフローに戸惑っている方はいらっしゃいました。ただ、全体的には自分で好きな量を取って買えるということが「楽しい」とポジティブに反応してくれる方が多いですね。
おかげさまで、お店のコンセプトを理解してくださる方が増え、中には「こうした方がお客さんはやりやすい」「こういう容器を用意した方がいい」など意見を言ってくれる方もいます(笑)。

店内には野菜や果物がぎっしりと並ぶ。毎日200〜300個の商品を用意。
ばら売り・量り売りだけでなく まとめ売りも併用しロスを削減
──ばら売り・量り売りはどのようなメリットがありますか。
お客さま自身が必要な分だけ野菜や果物を購入できる、という部分は大きなメリットですね。また、うちでは一般的な野菜だけでなく、ちょっと珍しい野菜もあえて取り入れてばら売りしています。ばら売りだと好きな量を買えるため、見知らぬ...