凸版印刷は、同社が提供する世界最高水準のバリア性能を持つフィルム「GLBARRIER」でパッケージし、賞味期限が通常の約7倍となった食パン「凸(トツ)パン」を開発。国連制定の「食料ロス・廃棄啓発のための国際デー」である9月29日に、JR秋葉原駅構内で無料配布イベントを実施した。
食パンは、「高級食パン専門店 嵜本」などを運営するドロキア・オラシイタと共同で開発。食パンのフレーバーには、凸版印刷のグループ会社であるONE COMPATHと共同で実施した「フードロスに関する意識調査」によって判明した「フードロスしがちな野菜」から、人参、南瓜、生姜の3つを選んだ。
凸版印刷は、昨年4月に開始したCMシリーズなどによって、「印刷だけではない、世界中のあらゆる課題解決に取り組む会社」であることの認知拡大を図っている。今回は、具体的にどのような課題解決に取り組んでいる会社なのかを知ってもらうため、当施策を企画した。
目標は、ニュースなどの第三者発信を通じて、同社が「社会課題(フードロス削減)に貢献していること」を生活者に知ってもらい、話題化すること。イベント当日は在京キー局すべての取材があり、10月11日時点で計145件のメディアに掲載されたという。生活者からは、SNSを中心に「素敵な取り組み」「すごい技術ですね」といった声が聞かれ、社内の営業部門からは「同じスキームでお客さまに提案したい」といった相談もあった。