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認知から購買まで いま、販促に活用すべきInstagram

『70日後』にラーメン屋をオープン 続きが気になるショート動画で反響

高原彰人氏(脳天飯店)

Instagramは綺麗な写真など「映え」を意識した投稿が注目されることが多いが、アカウント「『70日後』にラーメン屋をオープンした大学生」は、70日間で開業するまでの試行錯誤をショート動画で紹介したことで、開店前から評判に。大阪芸術大学3回生で、インフルエンサーとしても活躍する店長、高原彰人氏に狙いを聞いた。

大学帰りにふらっと立ち寄れる場所に

──2022年5月にオープンした「脳天飯店」の開業経緯を教えてください。

私が通っている大学はとてものどかなところにあるのですが、近くには学生が気軽に立ち寄れる場所がありませんでした。そこで、学校帰りに集まれる飲食店をつくろうと思ったのがきっかけです。

とはいえ、飲食店の経験や知識もありませんでした。たまたまYouTubeで見つけたラーメン店の運営をするOMOの島田隆史社長に話を聞くことができ、メニュー開発や店舗運営についてのサポートをしてもらう形になりました。以前から個人でダンスや宅トレ(自宅トレーニング)の動画をTikTokやYouTubeなどのSNSで配信するインフルエンサーとして活動していて、総フォロワー数は20万人ほどいました。なので、島田社長には「SNSの知識や技術を提供する代わりに、ラーメン店運営のノウハウを教えてほしい」と頼みました。

映えは必要ない 応援したくなるストーリーに

──Instagramの中でも、ショートムービー「リール(Reels)」での投稿が多いのはなぜでしょうか?

前述したように、インフルエンサーとしての経験があったので、「バズり方」を知っていました。TikTokの月間アクティブユーザーが2021年の9月には全世界で10億人を突破したように、短尺の動画が「来ている」と言えます。その流れはInstagramも同じで、今はショート動画の反応が良く、自分たちのことを知らない人たちにもっとも見てもらいやすい手法だと考えています。画像では伝わらない、投稿者やお店、商品の雰囲気を、飽きさせない短い時間で発信することができます。

「『70日後』にラーメン屋をオープンした大学生」のアカウントは、撮影・編集も全て自分で行っています。例えば最初の投稿は「1日目 何も考えず賃貸契約終了」という文字のサムネイルから始まります。その後は整備されていない年季の入った客席や厨房が映し出され「絶望、、、」の文字で終わります。実際に、閉店したラーメン店の居抜き物件を賃貸契約したのですが、その先は何も決まっていませんでした。こうしたリアルな実情を伝え...

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