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ヒットの仕掛け人に聞く

累計68万本販売の熱中症対策グッズ「ICE RING(R) 」

ICE RING(R)

28度以下で凍結する高機能ネッククーラー「ICE RING®」は、2021年に4万本を完売。2022年は3~8月で68万本を売り上げた。販売するのはキッズ向けアパレルブランドを展開するF・O・インターナショナルだ。

    DATA

  • 商品名:「ICE RING®」
  • 小売価格:2970円〜3850円(税込)
  • 主な販路:BREEZE、après les cours、ユザワヤ店舗、公式オンラインストアなど

子どもの熱中症対策グッズとして

──キッズアパレルの企業がネッククーラーを発売した経緯は。

コロナ禍も含めた昨今のマーケットの変化を受けて、2020年の初めにアパレル以外の商材の開発・販売に力を入れる方針を打ち出しました。ちょうど夏物の企画が終わるタイミングだったので、夏場に使えるものを考えることになりました。

親の関心事として子どもの熱中症対策があることはわかっていました。ヒントを探すために行ったギフトショーでネッククーラーと出会ったことがきっかけです。

──「ICE RING®」の特徴を教えてください。

一番の特徴は宇宙服などにも使われるPCM素材を使用していることです。一定の温度以下で凍結するようになっていて「ICE RING®」では28度で凍結するように設定しています。これを首につけることで清涼感を得ることができます。

再凍結は、クーラーが効いた部屋なら室温でも凍るので、手軽に使うことができます。

商品
宇宙服などにも使われる素材「PCM」を使用し、28度以下で凍結するネッククーラー「ICE RING®」。凍結する温度が高く、外気温との差が小さいためほとんど結露せず、服を濡らす心配を軽減。保冷剤を長時間身につけると凍傷の心配があるが、28度であれば凍傷にもなりにくいため子どもにも安心だ。携帯型扇風機のように充電は不要のため取り扱いに気をつかうことも少ない。「PCM」は水よりも軽いため、子どもの負担になりにくいこともポイントだ。ネッククーラーから派生して、クッションやリュックの背中につけるシート、帽子の中に入れるサークル状の商品も展開している。

ブランド価値をつくるために

──2021年は4万本を完売しました。現在の状況は。

2021年の最終は4万1000本、2022年は3月から8月末までで68万本を販売しています。クッションやケースなどの関連商品を含めるとシリーズ累計販売数は75万個になっています。

──全く新しい商品ですが、特徴を知ってもらうのは大変だったのでは。

私自身が最初に商品を見たときもそうでしたが、社内でも商品の特徴を理解してもらうのに時間がかかりました。これはお客さまにとっても同じだと考え、2021年はBREEZとaprès les coursの2ブランドのInstagramのフォロワー約40万向けに試してもらう施策を実施しました。

今年は商品の価値を最大限に伝えながら、ブランド価値をつくることを目指しました。類似商品が出てくることも想定し、それでも「ICE RING®」が本物だと認知してもらうことができればもっと多くの人に使ってもらえると考えました。

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