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ニューノーマル 人の心を動かす接客術

社内資格制度でスペシャリストを育成 売上と顧客満足を同時に高める

横井晋二氏(Francfranc)

スタッフの接客力向上のため、企業は様々な施策に取り組んでいる。インテリア雑貨を扱うFrancfrancでは、2018年から独自の社内資格「Francfranc Interior Stylist」を導入した。今年で6年目となる資格制度は、どのような好影響を与えているのか。FIS運営担当の横井氏に話を聞いた。

全社員の10人に1人の精鋭の証、社内資格「FIS」

──資格について教えてください。

「Francfranc Interior Stylist」、通称FISは、豊富なインテリア知識と高い販売スキルを持ったインテリアのプロ育成を目的として設けられた資格です。条件を満たす社員の中から希望者を募り、毎年4月にエントリーしてもらい、社外の資格であるインテリアコーディネーター試験も含め、翌年の4月までかけてカリキュラムをこなして最終認定を行うという資格になっています。

資格取得のための要件としては、公益社団法人インテリア産業協会が主催する、「インテリアコーディネーター」に合格すること。また、社内的には接客研修を受講修了していることも必要です。その他、基本的な業務内容やFrancfrancのマインドをしっかり理解できていることも求められます。

資格名に「インテリアスタイリスト」とある以上、インテリアに造詣があることや、自身がしっかりとお客さまに提案できるような暮らしをしているか、という点も重要なポイントになります。

研修は全て自前で行っています。コロナ前は大人数で集合研修を行っていたのですが、2020年からはeラーニングを取り入れました。基本的にはリモート研修ですが、作図実習については一泊二日の合宿でしっかりとスキルをつけて試験に臨めるようにしています。

インテリアコーディネーターは非常に難関なのですが、試験対策の充実によって、二次試験の合格率は8割以上を維持できています。2018年にFISの制度が始まってから今年までに、183名の方がチャレンジして、46名の認定者が生まれました。割合としては、全社員の10人に1人がFIS認定されている状況です。

Francfrancが独自に実施する資格、「Francfranc Interior Stylist」

社内資格の導入で「客単価増」・「クレーム数減少」

──FIS制度の狙いと、生まれた経緯について教えてください。

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