2021年10月号から始まった当連載も今号で最終回となります。過去の振り返りを行いつつ、自身の考えるゲームの魅力について語ります。
本連載のテーマ一覧(2021年10月号〜2022年9月号)
①『ウマ娘 プリティーダービー』
②『リングフィットアドベンチャー』
③『桃太郎電鉄〜昭和 平成 令和も定番!〜』
④『TOKYO GAME SHOW 2021』
⑤『ゲーム音楽』
⑥『はじめてゲームプログラミング』
⑦『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』
⑧『軍儀 完全再現プロジェクト』
⑨『ゲームさんぽ』
⑩『RTA(Real Time Attack)』
⑪『星のカービィ 30周年』
⑫『スーパー野田ゲーWORLD』
約1年間行ってきた当連載も今号で最終回となります。過去12回にわたって、様々なゲームや関連プロモーションを取り上げてきました。改めて振り返ると、「楽しく何かをさせること」に長けたものであったり、「ゲーム実況映え」するものが中心であったように思います。
ゲームという娯楽
ゲームは「遊び」「遊戯」という娯楽の1つです。その点において、あまりおもしろくないものや興味のないものにゲーム要素を追加することで、楽しいものにできることがゲームの真髄だとも言えるかもしれません。創意工夫によって“楽しく”何かをさせる、それを叶えるゲームに強く惹かれる自分がいます。また、“観ても楽しい”という点も重要です。実況映えするゲーム性やシステムをつくり出し、いかにゲーム実況をしてもらうかがヒットの要因の1つになっています。本稿では、過去テーマを振り返りながら、この2点についてまとめます(下記参照)。
“楽しく”商品を知ってもらう
ポイント①のようなゲームとのタイアップのみならず、非ゲーム企業が商品をテーマに簡易ゲームを制作するというプロモーションもよく見られます。2022年6月、森永乳業はひとくちアイスの「ピノ」がゲームになる『ピノゲー』キャンペーンを実施。他にも、日本中央競馬会(JRA)が松平健さんを活用したシミュレーションゲームを公開しSNSで話題となりました。このように、簡易ゲーム化する事例は増えている印象です。
馴染みのない(普段意識することのない)商品でも、ゲームの要素を取り込むことで、“楽しい”ものになる。楽しいからこそ、商品を知ってもらえたり、好きになってもらえる。何度もプレイすることで商品名…