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クラウドファンディングで広告を出したい

平井健一郎

『彼女、お借りします』ヒロインとの待ち合わせ広告

本号では、7月に1週間限定でJR渋谷駅ハチ公口改札前に掲出された「待ち合わせ広告」を紹介したい。本広告は、マンガ作品『彼女、お借りします』の連載5周年と、アニメ2期放映を記念して実施されたもの。作者の宮島礼吏氏自身の呼びかけで集まったクラウドファンディングによって実現した企画だ。

『彼女、お借りします』は、主人公の大学生、木ノ下和也が、“ワケアリ”の超絶美少女、水原千鶴をレンタルすることから始まるラブコメ作品で、世界累計は1000万部を超える人気作だ。

クラウドファンディングは、宮島氏の次のような思いから実現された。「常日頃人のたくさんいる渋谷駅に巨大な広告を出すことで、より多くの人に知ってもらいたい。しかし、渋谷駅は巨大なターミナルであり、駅中にも屋外にも広告が無数にある。普通に広告を出すだけでは埋もれてしまう」そこで、それらに負けないようなインパクトのある広告を出すために、作者一人の力だけではなくファンの皆さんの力を借りることにしたという。

JR渋谷駅ハチ公口に掲出された「待ち合わせ広告」。

作品世界をリアルでどう再現するか?

本広告を見ると、作品のファンに喜んでもらうための工夫が随所に見られる。

まず、広告ビジュアルは今回特別に描かれたものであり、ヒロインたちと駅前で待ち合わせすることを疑似体験できるつくりとなっている。渋谷といえば、日本一有名な待ち合わせスポット「ハチ公の銅像」がある...

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