サントリーホールディングスが行うデジタル領域におけるスキル習得を目指す社員向けの応募型研修“デジタルチャレンジ”。研修修了後、参加したメンバー間で有志を募り、リアル課題解決にチャレンジする販促コンペに参加した。その背景について、応募を提案した内野大介氏と、“デジタルチャレンジ”を組織した服部亜起彦氏に話を聞いた。
社内研修の延長戦 販促コンペをアウトプットの場に
──ご応募の経緯を教えてください。
服部:元々は、サントリーホールディングスで実施した「デジタルチャレンジ」という、デジタルに関するスキルを習得する研修がきっかけです。初めての試みでしたが、100名を超える応募があり、審査を経て、約20名が一期生として選抜されました。内野さんもそのメンバーの一人でした。
内野:これからの時代、新しいビジネスチャンスを考えるうえでデジタルは切っても切り離せないと思っていたものの、私自身はデジタル領域の知見には乏しく、自部署でも力不足を感じていました。それを補うため、デジタルチャレンジに参加しました。
デジタル領域の基礎から最新事例まで網羅的なインプットを受けられ、得るものが大きい場だったのですが、そこで吸収した内容をさらにアウトプットしたい、という思いが芽生え、また私以外のメンバーも同じ思いを感じていることを研修修了後に知りました。そこで、以前から個人的に応募していた販促コンペを思い出し、それをアウトプットの場にしてみてはどうか、と提案しました。すると、研修参加者の約半数である10名ほどが手を挙げてくれたので、そのメンバーで1か月半で30以上のプランニング案をつくり上げ、応募することにしました。
サントリーには、大切にしている価値観として「やってみなはれ」というチャレンジ精神があり、社員も皆向上心や学ぶ意識が高いので、お互い学び合いながら課題に挑戦することができました。