2022年で30周年を迎えた『星のカービィ』シリーズ。3月発売の新作ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』だけではなく、様々な周年プロモーションでも話題を呼んでいます。
『星のカービィ』シリーズ 30周年プロモーション
1992年に任天堂より発売されたアクションゲームシリーズ。4月27日に30周年を迎え、様々なプロモーションが実施されている。
仕事柄、毎日ゲーム関連のニュースをチェックしていますが、最近特に見かけるゲームがあります。それが『星のカービィ』シリーズです。1992年に第1作が発売され、シリーズ総売上は3800万本以上(世界累計)。2022年3月には新作ゲームも発売されましたが、ゲームのみならず30周年に関連するコンテンツもユニークなものばかりです。
4月には「ファンによる同作のアレンジ楽曲がグラミー賞を受賞する」という史上初の快挙もありました。30周年を迎え、シリーズ全体で大きく盛り上がっている印象です。
ロングセラータイトルの課題
以前に『桃鉄』のコラムでも簡単に記載しましたが(21年12月号)、ロングセラーのシリーズになるほど、新規層と既存層の年代が離れ、その両立が課題となります。その2つを両立させるプロモーションを考案することは簡単ではなく、私も日々頭を悩ませる部分です。『星のカービィ』30周年プロモーションは、周年サイト内のコンテンツや各タイアップ施策などが上手く考えられており、既存層の方はもちろん、新規層の方も意識したつくりだと感じました。今回はそのポイントを3つでまとめてみたいと思います。
その「ゲームらしさ」を大事に
様々な施策に触れましたが、個人的にはタイアップが特に秀逸だと感じています。特茶では「たくさんの物を吸い込むカービィの体内」、クラフトボスでは「テーマ曲である『グリーングリーンズ』」と、“カービィだからこそ”の部分を活かした内容に仕上がっていると思います。