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空間と音声の親和性

平井健一郎

オトナル/DOOHと音声広告の連動配信

街なかで自分の好きなアーティストの曲やタレントの声が聞こえたときにふと意識がそちらに向いてしまう経験はないだろうか?私は往年のMr.Children(ミスチル)ファンだが、今年はバンド結成30周年のメモリアルイヤーということもあり、街なかの至る所でミスチルの曲を耳にする。その度に、つい耳もそちらの方に向いてしまい、「曲のタイトルはあれだな!」と立ち止まってしまう。

OOH広告もそうだが、通勤通学の行き来の中で思わず出会う景色や音は、まさにモノクロの日常にちょっとした彩りを添えてくれる存在だ。そんな街なかで遭遇する「音声」の聴取体験について、今回はOOHと絡めた新しい取り組みを紹介したい。

DOOH×音声広告

今年4月音声広告を手掛けるオトナルは、デジタルOOH広告(DOOH)と音声広告を連動させた新しい広告形態を発表した。Spotifyやradikoなどのスマホ音声メディアの広告が、位置情報データにより取得されるユーザーの移動履歴をもとに配信されるというものだ。例えば渋谷エリアであれば、渋谷の屋外のビジョンと連動してSpotify上でも渋谷に訪れたユーザーのスマートフォンに音声広告を流すことができる。

調査会社であるデジタルインファクトによると、2021年の米国におけるデジタル音声広告の市場規模は前年比57%増の49億ドルと拡大しており、日本においても2025年には現在の8倍以上の420億円規模までの成長が見込まれるという。背景としては、コロナ禍により在宅ワークなどの多様な働き方が世界的に拡がっていく中、仕事や家事をしながら...

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