コロナ禍を経て変化した販促の潮流とトレンドを探るべく、販促の最前線を支えるプロたちに、消費行動の変化や今後の売り場のあり方、いま注目するキーワードなどを聞いた。
東急エージェンシー
業種:広告会社
Q1.昨今の生活者の消費行動やプロモーションの接触環境における変化として感じていること
生活者のメディア接触時間の約6割がスマホやタブレット、PCベースになっているという調査もある。いまや我々は、目線の先30cmに存在する世界に没入し生きているとも言える。パーソナルスペース内での体験をより豊かにしつつ、パーソナルスペース外でのダイナミズム溢れる体験へ誘うシナリオづくりが重要になる。
Q2.コロナ禍によって気づいた販促における課題やチャンス(新規手段)
非接触対応が求められたことで、商品検討~オーダー~決済~ピックアップに至る一連のコマース体験のDXが劇的に進んでいる。リアルではオンラインと融合した次世代型店舗、ECにおいてはライブコマース、そしてプレイス問わずデータに基づきパーソナライズされたコンテンツとサービスの提供が勝機を生み出す。
Q3.2022年度、注力したい施策・領域3つ
●クライアントと並走するデータドリブンマーケティング
●成果を最大化する統合ソリューション
●リアルとデジタルを融合したブランドエクスペリエンス
Q4.いま、販促でもっとも注目しているキーワード
トークンエコノミー
特にNFTは最重要ワードです。クライアントへの提案に加え、街づくりやエンタメを擁する東急グループの一員である我々自身の取組みテーマとしても大いに注目している。

取締役 常務執行役員
高坂俊之氏
ストラテジックプランナー、ソリューション部門(マーケティング・クリエイティブ・アクティベーション・デジタル)の本部長を経て、現在は同社において東急グループ関連ビジネスを担当する戦略事業本部長を務める。
ドゥ・ハウス
業種:その他
Q1.昨今の生活者の消費行動やプロモーションの接触環境における変化として感じていること
家電量販店やショッピングセンターなどで接客ロボットを見かけることはあるが、遠隔地から人が操作・声を発することでロボットの接客能力を高める実験も始まった。最終的な操作をする人とAIが組み合わされたロボットが接触の起点となる新たな店頭プロモーションへの変化を感じる。
Q2.コロナ禍によって気づいた販促における課題やチャンス(新規手段)
コロナ禍初期には松屋のシュクメルリ、直近ではラオックスの「亜州太陽市場」など海外旅行はできないが、世界の味を堪能したいというウォンツを満たす商品・店舗がSNSで拡散した。