コロナ禍を経て変化した販促の潮流とトレンドを探るべく、販促の最前線を支えるプロたちに、消費行動の変化や今後の売り場のあり方、いま注目するキーワードなどを聞いた。
Qoil
業種:SP・イベント会社
Q1.昨今の生活者の消費行動やプロモーションの接触環境における変化として感じていること
ショールーミング型の消費行動が増えてきていると感じる。特にコロナ禍以降、店頭での購入の前に、オンライン上で商品情報を検索してからお店に足を運び、実際に見て、触って、納得してから購入するかどうかを決定したり、ほかの商品と比較したりという行動が増えてきていると感じている。
Q2.コロナ禍によって気づいた販促における課題やチャンス(新規手段)
コロナ禍以降、実店舗の価値・存在意義が大きく変化してきていると考える。そのため、売り場の一つの在り方として、購入場所や購入シーンにエンターテインメント性を持たせる「リテールテイメント」に市場機会があると感じている。
Q3.2022年度、注力したい施策・領域3つ
●SNSを活用した認知・購買・CRM施策
●リテールテイメント領域
●OMO領域
Q4.いま、販促でもっとも注目しているキーワード
LINEミニアプリ
LINEミニアプリを活用した店舗とお客さまとのプラットフォーム(会員カードなど)が増えてきている中、店舗だけではなく、メーカーの商品とお客さまのプラットフォーム(ポイントマイレージなど)の形を模索中。
コニカミノルタ
業種:その他
Q1.昨今の生活者の消費行動やプロモーションの接触環境における変化として感じていること
コロナ禍からの反動でスーパー、ドラッグストアなどのリアル店舗に消費者が急速に戻りつつあり、先日の当社調査ではある食品売場での立寄者人数が昨対比3.1倍となった。健康志向・イエナカ需要から乳製品やパスタソースなどの加工食品にも注目が集まり、その売場や動線におけるプロモーションへの接触も急増傾向にある。
Q2.コロナ禍によって気づいた販促における課題やチャンス(新規手段)
コロナ禍により、ある食品売場の滞在時間は20代男性で32.5%減少、20代女性で41%減少となり、より短い時間で売場を離脱=販促物に気付いてもらえない、という課題が顕著になった。一方で、短い時間でも音声や映像で訴求できるデジタルサイネージは設置時の商品接触率が23.5%増加するなど高い効果が見られ、注目している。