協賛企業の商品やサービスのプロモーション課題を解決するアイデアを募集する販促コンペ。応募者の年齢、職業、国籍は一切問わず、企画力に優れた人材の発掘・育成を目的としている背景から、近年では社員のスキルアップの場としての裾野も広がっている。第1回から参加実績があるフロンティアでは、特に「新人研修」「女性育成」をキーワードに販促コンペに取り組む。様々な部署のメンバーが参加することで企業全体のプランニング力の向上につながっている。
イベントやデジタルなど、統合的なプロモーションの企画・制作・運営によってクライアントの課題を解決するマーケティングソリューション企業のフロンティア。中でも「販促」は事業の主軸となり、販促コンペへも第1回から社員の参加実績がある。
同社マーケティングプランニング本部の児玉昌彰本部長は「フロンティアは社員全員がプランナーです。一人の人間が営業も、プランニングも、制作も行い、それぞれにトータル能力が求められます。そのため販促コンペは全社のプランニング力の底上げとして取り組んでいます」と語る。中でも、力を入れているのが若手・女性社員の参加促進だ。
新人研修の学びを販促コンペで実践
同社では、新人研修の際に、マーケティングやプロモーションに関するカリキュラムが組まれている。マーケティング講座に始まり、研修後半では3〜4人のチームを組み、企画ワークショップで擬似販促コンペを体験。その後、実践編として実際に販促コンペに参加をしている。その際に重要な項目としてあげられるのが、販促コンペの選考基準でもある4つの視点だという。
「課題のテーマや目的にあった企画であること」
「具体的な成果が見込める企画であること」
「課題の特徴を捉えた創造性のある企画であること」
「実現する可能性が高い企画であること」
入社2年目の伊藤氏は昨年の新人研修で、ウェブARツールを使ったプロモーションアイデアの企画(第13回販促コンペの課題)に挑戦。「はじめは、企画書の書き方もわからない状態だったので、自分たちが考えたことをどのように伝えるかを一から考えました。過去の受賞作品の企画書を見て勉強するなど、自主的に多くのことをインプットする機会になりました」と振り返る。
また、「入社後数日で現場に立たなければいけない企業もある中で、フロンティアは約2週間という長い時間を販促コンペに充てさせていただけるほど、若手のうちから企画力を...