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アクティベーションツール

OOHから社会課題に取り組む

平井健一郎

ソニー・クリエイティブプロダクツ/ピーターラビット™120周年広告「Friend to Nature」

先日、こんなニュースを見かけた。東急電鉄が、4月からすべての電車の運行に再生可能エネルギー由来の電力を使用し、CO₂排出量を実質的にゼロにするという。グループで打ち出した脱炭素・循環型社会実現に向けた取り組みの一環だ。最近ではこのようなSDGsへの取り組みはどの企業でも見られ、投資判断の基準としても当たり前になっている。公共性の高い場所でブランドメッセージを提示できるOOHにおいても、サステナブルな広告展開が近年増えてきている。今回はそんな事例を一つ紹介したい。

野菜を使ったポスター?

今年3月、ピーターラビットの一風変わったポスターが渋谷駅構内に掲出された。一見かわいいイラストが描かれたカラフルなポスターが並んでいるだけのように見える。しかし、そのポスターにはちょっとした違和感があり、よく見ると表面にでこぼこのある独特の質感となっている。

この広告を実施したソニー・クリエイティブプロダクツによると、絵本『ピーターラビットのおはなし』出版120周年をきっかけに、改めて作品の魅力を多くの方に感じてもらいたいという想いから企画されたという。ピーターラビットは「サステナブル」や「SDGs」などの言葉が広がる100年以上前から作者が自然保護活動に注力していたことを背景に持つ作品だ。本企画ではそんな作品や作者が持つメッセージを...

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