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アクティベーションツール

アナログな手法を選択する理由

向坂文宏(桜美林大学)

ダイソン/空気清浄機能 説明ツール

2021年は「店頭DX」というキーワードが広がり、とにかくデジタル化の話題が多かった一年であった。AIによる接客販売や多くのサイネージ、VRやARの技術を駆使した様々な商品体験手法などにより、未来の売り場はこんなにも先進的で華やかになるのかと、夢は膨らむばかりだ。

一方で、現状の店頭ツールを見ると、まだまだデジタル技術を活用した手法は多くは見られない。サイネージを使った施策は様々な使い方を目にする機会が増えたが、その他の施策については、コストの課題などもあるのだろうが、実証実験に留まる事例も多い。店頭ツールの目的は、買い物体験の向上に寄与することである。買い物客にとって、デジタル施策が良いのか、アナログ施策が良いのか、改めて見極めが行われているように感じる。

そのような中で、ダイソンの空調家電売り場に目を引くアナログの機能説明ツールがあった。ダイソンの売り場と言えば、ブランドイメージを前面に押し出した、大型のサイネージなどを活用したスタイリッシュな展示を展開している。先進的な試みも多く見られ、どちらかと言えば店頭DXを牽引しているような印象であった。そのダイソン売り場にて、空気清浄のフィルター機能を、あえてアナログ模型の店頭ツールで説明していたのだ。

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