新しい販売チャネルとして「自動販売機」に注目が集まっている。非対面は、コロナ禍において有効なチャネルであることはもちろん、従来は自動販売機で提供をしてこなかったものを提供することで、話題を生むきっかけにもなっている。自動販売機の可能性についてスキマデパートの岡部 祥司氏が解説する。
当社では「自由販売機®」という名称で自動販売機を活用した新しい販売チャネルの構築・広告事業を展開しています。
従来の自販機で購入できるものはドリンクなどでしたが、昨今のコロナ禍やD2C事業の拡大で自販機の可能性は大きく伸びていると感じています。
自販機では非接触(タッチレス)な接客でものを販売でき、お客さまに安心して購入いただくことができます。また、D2Cのサービスが増えるのに伴い、自販機を活用いただくケースが増えています。
現状ですとD2C事業を展開している企業は中小企業も多く、ECを中心に展開しているケースがほとんどです。実店舗を持ちたいと思っても、場所代や内装費、人件費など様々なコストが発生します。人通りの多い繁華街に店を構えようと思うなら更にコストがかかります。そのため、実店舗での展開はなかなか現実的ではありません。自販機なら小さなスペースで一等地に展開でき、人件費も不要になります。
自動販売機×ポップアップショップ
2021年10月に渋谷ヒカリエShinQsでフレグランスアドバイザーの中田真由美氏と当社と共同で自由販売機®を使った無人のポップアップショップを開催しました(図1)。
渋谷に存在する35ヶ所を“SHIBUYAの香り”と称し、中田氏がその場所ごとに...