5G/6Gの時代の到来、ブロックチェーン技術の進歩、メタバースの普及⋯⋯。「オンライン」「オフライン」といった区別は過去のものになるかもしれません。そうした際、最適な購買体験の提供とはどうあるべきか。コネクテッドコマースの中村 武治氏が解説します。
次世代の通信規格である5G/6Gという人が移動しなくなる技術によるサービスが今後続々とリリースされ、今までの購買体験が大きく変わると考えています。
更にはブロックチェーンの技術も進み、「メタバース」というデジタル経済圏が誕生しようとしています。
こうしたオンライン経済圏/オフライン経済圏を問わず、最適な購買体験を提供するあり方が「コネクテッドコマース」です。
しぶちかにできた 未来型店舗
当社では“未来型”の店舗として、2021年7月に渋谷の地下街「しぶちか」に「AZLM CONNECTED CAFE(以下AZLM)」をオープンしました。
Amazonのプライム会員のイメージでAZLMの会員登録をすれば、渋谷の一等地にも関わらず1杯99円(税込)という特別価格でスペシャリティコーヒーを飲むことができます。
今後はこうした99円の特別価格で提供するカフェメニューが続々と増えていく予定です。ここでは、カフェとして飲食の提供をしつつ、約300区画の展示スペースに地域の特産品や雑貨を展示しています。
こうして展示してある特産品や雑貨は店頭で購入するのではなく、商品ごとに用意してあるQRコードを読み取り、Web上で購入いただく仕組みとなっています。商品を目当てに来店された方が見て回るのではなく、あくまでカフェを目的に来た方が自身の好みに合う商品と出合う場になればと考えています。
冒頭で“未来型”と申し上げたのは、AZLMが「店舗をデバイスとして再発明している」場だからです。