企業が理解すべきSNS活用の前提 販促への落とし込み方を知る
「言いたいことを言う場」としてSNSを捉えてしまうと、ポテンシャルを十分に活かすことはできない。では、企業はSNSをどのように活用すべきなのか。SNSを取り巻く環境の構造的な変化や、企業が販促を行う上でのポイントについて、スパイスボックスの大月均氏が解説する。
売上につながる!小売・メーカーのSNS活用
最近実施された、編集部がピックアップしたSNS活用の企業・団体事例を紹介。
エナジードリンクの「ZONe(ゾーン)」は、プロモーションとして「覚醒必須!超ハードモードミュージックキャンペーン #歌いきれたらプロ級チャレンジ」を12月10日から開始した。本プロジェクトは、超高難易度の歌唱スキルが求められるプロジェクト楽曲「HERO」feat.FloweR(Short Ver.)の歌ってみた動画に、「覚醒」をコンセプトとするZONeを飲んで挑戦してもらうもの。
楽曲の制作は人気のボカロP「Chinozo(チノゾー)」が担当。独自の難易度を設定するボイトレ動画が人気のYouTuber「しらスタ」が“難易度Sランク”に認定するほど、ハードルが高い楽曲だ。チャレンジ期間中にはインフルエンサーコラボとしてYouTuber、TikTokerが歌った様子の動画も投稿した。
参加方法は、公式サイトから音源をダウンロードし、挑戦、ハッシュタグ「#歌いきれたらプロ級チャレンジ」をつけてTikTok/YouTube Shorts/Instagramリール/Twitterのいずれかで投稿する。期間中に、投稿者の中から抽選で20名にAmazonギフト券総額10万円分をプレゼントする。
ハーゲンダッツ ジャパンは、日本全国の名産品にスポットライトを当て応援する「#ダッツのおとも」プロジェクトを12月8日から始動。本プロジェクトでは、ハーゲンダッツ「バニラ」に合う47都道府県の名産品(おとも)をTwitterで募集し、集まった候補の中から各都道府県1つずつ「#ダッツのおとも」を決定する。なお、47都道府県分の「#ダッツのおとも」の発表は、2022年1月19日からプロジェクト公式Twitterで行う予定。
日本全国の名産品にスポットライトを当て、応援するとともに、自宅で過ごす時間でも全国を旅行しているような気分を楽しんでもらえるように「#ダッツのおとも」プロジェクトを立ち上げたという。本プロジェクトの公式リポーター(#ダッツのおとも リポーター)に、お笑い芸人の「見取り図」が就任。応援メッセージなどをプロジェクト公式Twitterアカウント(@Haagen_otomo)で発信していく。
各地域の人に盛り上がってもらい、それらの投稿によって新たなハーゲンダッツの食べ方を提案できる企画になっている。
紀文食品では、11月9日から、「教えて!おせちの準備」SNS投稿キャンペーンを開始した。キャンペーン第1弾は、今までにつくったおせち料理の写真や、アレンジおせち、リメイクおせちなどのアイデア、また年末におせち料理を準備している写真などを募集。ハッシュタグは「#紀文の教えておせち」。投稿者の中から抽選で計110名にプレゼントが当たる。
おせち料理づくりの楽しさがSNS上でシェアされることにより、投稿を目にした人がおせち料理づくりにチャレンジするきっかけになってほしいと考えたという。これにより、若年層を中心におせち料理づくりへの興味・関心、アクションを引き起こす狙いだ。また、12月31日からは第2弾として食卓写真募集キャンペーンを実施予定だという。
おせちをつくる若年層が減る中で、SNSでの盛り上がりを見せ、市場自体の活性化を目指す企画だ。
春日井製菓は、生クリーム41%配合の...