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コミュニティによってユーザーが拡大 山のインフラアプリ「YAMAP」

YAMAP

GPS機能を活用し、電波が届かない場所でも現在地と進路を知ることができる登山アプリ「YAMAP」。登山コミュニティを形成し、登山には欠かせないアプリとしてユーザーが拡大している。

    DATA

  • サービス名:YAMAP
  • 実勢価格:無料(有料プランあり)
  • 主な販路:各種アプリストア

安心安全に登山を楽しむアプリ

──YAMAPについて教えていただけますか。

YAMAPは誰もが登山を気軽に安全に楽しめるように「都市と山をつなぎたい」という思いから生まれた登山地図アプリです。電波が届かない山の中でもGPSで現在位置とルートを確認することができます。現在、日本の登山人口は約650万人と言われていますが、登山をする全ての人にお使いいただけます。

日本の山では年間3000件近い遭難事故が起きており、そのうち3〜4割が「道迷い」が原因だという警察庁発表のデータがあります。YAMAPでは登山中の位置情報を家族や友人と共有できる「みまもり機能」など、安全のための機能が充実していますので、道迷いによる遭難は減らすことができると考えています。

登山をさらに楽しんでいただくための機能もあります。例えば、登山活動をユーザー同士で共有できる「活動日記」がそのひとつです。活動日記をチェックすることで、リアルタイムに山の情報を得ることができ、ユーザー同士で情報交換をして交流することもできます。登山が好きな人が集まる場なので、自然とそこからコミュニティが生まれるなど、YAMAPがハブのような役割も担っています。

コミュニティ
活動日記では日々変わる山の様子が投稿されている。ユーザー同士の交流も促進し、リアルとアプリ上で登山好きの人たちの交流が生まれている。定期的にフォトコンテストも実施されており、投稿意欲を高める要因となっている。「みまもり機能」は登山者本人の家族や友人に位置情報を通知するだけではなく、登山中にすれ違ったユーザー間でも共有され、どちらかが電波の圏内に入ると位置情報が更新されるようになっている。コミュニティの拡大が登山者の安全を守る側面でも効果を発揮している。

常にユーザーに寄り添う

──2021年11月に累計280万ダウンロードに到達しました。

2013年のローンチから2018年の100万ダウンロード到達までの間は、ユーザー間の口コミによって徐々に成長を続けてきました。広告宣伝費をかけるようになったのは、2018年に2度目の資金調達をしたあとです。それまでは、活動日記を共有や、命を守る便利なサービスとして紹介しあう、コミュニティのもつ「人が人を呼ぶ」特性を大切な成長基盤にしてきました。

──これまでのマーケティング、広告戦略について教えてください。

これまで積極的に広告宣伝を行ってきたわけではありません。ユーザーを広げてこられたのは、ユーザーによる口コミやコミュニティからの広がりによるところが大きいと考えています。登山中は、知らない人同士でも挨拶をしますし、自然と会話も生まれます。その時に「YAMAPやっていますか?」と話題にのぼるなど、登山好きから登山好きへと広げていただいています。

マーケティングでいうと社内には、「カスタマーサクセス(CS)こそが最も重要」という...

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