コロナ禍で「Web集客」の重要性が高まっている。デジタルは苦手だから、と避けることはできなくなった。ここでは、「Web集客」の基本をおさらいするとともに、目を向けるべきチェックポイントについて、筆者が解説する。
緊急事態宣言が明け、久しぶりに街中の店舗にも活気が戻りつつあります。コロナ禍が縮小しつつある状況ではありますが、識者の中には今冬の第6波を予想している方もおり、いつ緊急事態宣言が再発出されてもおかしくありません。
いつ来るかもわからない次の緊急事態宣言に向けて、今回は「明日から実践できるWeb集客」について、あらためておさらいしてみたいと思います。
1 Googleマップ(Googleマイビジネス)
店舗や会社としてGoogleマップを利用すると、Googleで検索した際にお店の情報や地図などの必要な情報が表示されます。営業時間や定休日、内観や外観の写真なども掲載できるので、Webページへの集客だけでなく、ユーザーがお店を訪れる際に必要とする情報を細かく提供できるのが大きなメリットです。
しかし、中にはGoogleマップに十分な情報が入力されておらず効果を発揮できていないお店も多いため、使い方を見直すだけで集客力が大きくアップする可能性もあります。念のため、Googleマップで集客を行う際のポイントについても解説します。
①店舗の情報を充実させる
まずは自社の情報をできるだけ充実させることが大切です。住所や電話番号などのお店の場所を表す基本情報だけではなく、営業時間や定休日、Webサイトなど、入力できる情報はなるべく詳しく入力しておくことをおすすめします。情報が充実するほどGoogleマップ上での表示順位が上がりやすくなる傾向があります。
②常に最新の情報に更新する
Googleマップの情報は常に最新の状態に更新しましょう。情報が古くならないようにユーザーが必要とする情報を定期的に提供することは、マップ上で上位表示させるために重要であるとされています。登録しただけで放置するのではなく、こまめに情報を書き換えることで「新しい情報を提供しているお店である」とGoogleが判断して、表示順位が上がりやすくなります。
③魅力的な写真を掲載する
わかりやすいお店の内観・外観、そして魅力的な商品・メニュー写真を掲載するように心がけてください。「ユーザーはどのような情報を必要としているのか」という視点で、詳細かつ正しい情報を提供することをおすすめします。また、新しいサービスを追加した際には写真を差し替えたり増やしたりすることも忘れずに行いましょう。
さらには、Googleマップではユーザーが検索したキーワードに合わせた写真が自動的に表示される仕組みになっています。例えば「フルーツタルト ケーキ屋」と検索すると、フルーツタルトの写真が最優先で表示されます。Googleマップのデータ分析で自社にアクセスしているユーザーのキーワードを確認して、ニーズの高いキーワードに関連する写真を投稿するとよいでしょう。
④顧客やユーザーに口コミを依頼する
Googleの検索結果は口コミや知名度が掲載順位に影響します。そのため、お店を利用した人に口コミを依頼してコメントを書いてもらうなどの施策を行うことで、評価が高まって上位表示される確率がアップします。
2 SNS(Instagram、Twitter、Facebook等)
近年ではSNSを利用する人が大幅に増加し、中でもInstagramやTwitterをはじめとしたSNSはユーザーが増えているため、うまく活用すればWeb集客にも十分に活かせるツールになります。
SNSは気軽に始められて他の媒体との連携も取りやすいため、集客に非常に適したツールです。そこでWeb集客をおこなう上での投稿のコツについてご紹介します。
①憧れや理想イメージを抱かせる内容
投稿を見たユーザーが「こんなふうになれたらいいな」と憧れを感じるような内容のコンテンツを投稿し続ければ、フォローや商品購入に一歩近づきます。例えば家具や雑貨を扱う企業が、素敵な家で暮らすライフスタイル提案の投稿などが該当するでしょう。
②知識が身に付く内容
ユーザーが新たな知識を身に付けられる内容を投稿すると、「このアカウントをフォローすると自分にとって有益な情報を得られる」と判断してもらうことができ、関係性(エンゲージメント)が深まります。例えば料理の写真を投稿する際に、味付けのポイントや素材をおいしく調理するコツなどを併せて掲載するなどのイメージです。
③共感性の高い内容
ユーザーが自分に重ねて共感するような情報or投稿内容を提供できれば、商品やサービスに親しみをもってもらえるため、購入に結び付きやすくなります。ビフォーアフターの投稿などがこれに該当するかと思います。
④おもしろいと感じさせる内容
つられて...