集英社の「少年ジャンプ+」編集部が、漫画ネーム制作Webサービス「World Maker」のオープンβ版を9月22日にリリースした。
当サービスは、コマ割りのテンプレートや、背景、キャラクターの顔など約60万点の素材を使って、絵が描けなくても頭の中にある物語を漫画としてビジュアル化できるというもの。サービスの考案者は、「少年ジャンプ+」の副編集長である林士平氏。以前から、絵を描く人や文章を創作している人に比べて漫画を描く人が少ないと感じており、その理由はアイデアや物語のビジュアル化の難しさにあるのではないかと考えた。そこで、漫画ネーム制作を支援するWebサービスの着想を得た。これによって、最終的には新しい才能の発掘を目指す。
すでにリリースから15日で、数万本の作品が生まれているという。作品のPV数も100万を超え、「サービスへの大きな期待感を感じている」と、企画および制作を行った面白法人カヤックの佐久間亮介氏は語る。ユーザーアンケートでは、「正式版をリリースしたら使いたいか」という質問に対して、9割以上の人たちから「ぜひ使いたい」というポジティブな反響があった。
リリースを記念して、最大4ページの漫画ネームを募集する「第一回 World Maker漫画ネーム大賞」も開催。リリース後15日時点で、数千件の作品応募があった。一般的な漫画賞の応募数と比べても、潜在的なクリエイターを巻き込めている手応えがあるという。