
オーケーストアの「オネスト(正直)カード」は、あまりお薦めできない商品が入荷した際、正直にその旨を申告する。その日は売れなくても、長い目で見てお客の信頼を得るためである。
イラスト/高田真弓
その昔、女優の飯島直子さんがテレビ番組『さんまのまんま』(フジテレビ系)に出演した時の話である。
ゲストである彼女の見事なプロポーションを明石家さんまさんが例の調子で褒めまくる。かつてレースクイーンを務めただけに、そのスタイルは美しい。歳を重ねて女性としての磨きもかかり、むしろほっそりしたように見える。
ところが、飯島さんはこう告白したのである。「あたし、公式プロフィール上はウエスト60なんですけど、本当は66あるんですよ」。
──むろん、66センチだって十分に細い。実際、僕もかつて映画『メッセンジャー』(馬場康夫監督)に携わった際、主演の飯島直子さんにインタビューさせてもらったが、実物の彼女は顔が小さく、ずっと華奢な印象を受けた。
要するに──世間のグラビアモデルの方々の公式サイズが判で押したようにウエスト58から60の間に収まる方が不自然なのだ。本当はもっと多様であるのに、もはや正直な申告は...
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