販売促進の専門メディア

           

小売・メーカーにおけるOMO事例

便利なことと心地よさの共存 これから追求すべきOMOの世界観とは

口脇啓司氏、前田良樹氏(電通デジタル)

DXが進むことによって起こる変化について話を聞いた。企業はOMOをどのように捉えればよいのだろうか。

店舗価値の再認識

──OMOという言葉の背景に、どのような変化が起こっているとお感じですか。

生活者の変化、テクノロジーの進化が大きいでしょう。テクノロジーが特定の人、シーンだけではなく、生活者の日常に入り込んでいるのです。

OMOの前には、「クロスチャネル」「オムニチャネル」といった言葉の系譜があります。オムニチャネルで、それぞれが分断された世界から、オンライン・オフライン関係ない世界観になりました。OMOはさらにその先の、そのように企業目線で勝手に分けること自体がナンセンスだということを示しました。

システム的な問題で取り組めない企業もあり、取り組んでいくこと自体が新たな競合優位性を発揮するでしょう。

──店頭、オフラインデータの重要性について。

オンラインもオフラインもどちらも重要で、本来は差がありません。しかし、いま脱cookieの流れがある中、自社で顧客のデータを取得する重要性は増しています。

オフラインデータは、従来は取得しにくかったものです。来店数ですら店員が数えるなどアナログな方法で計測しており、売上に関係しているのが来店数なのか、接客なのか、などがわかりませんでした。

しかし...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

小売・メーカーにおけるOMO事例 の記事一覧

OMOで進む顧客理解 店頭のデジタル化は自然な流れ
便利なことと心地よさの共存 これから追求すべきOMOの世界観とは(この記事です)
店舗とECのメリットを融合 OMO店舗で実証しながら前へ進むオンワード樫山
全社的なOMOを推進するファンケル 裏側にある考え方とは
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する