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小売・メーカーにおけるOMO事例

店舗とECのメリットを融合 OMO店舗で実証しながら前へ進むオンワード樫山

前川真哉氏(オンワード樫山)

店舗を持っている企業は、コロナ禍によって変化せざるを得ない事態となった。店舗の良さを活かしつつ、デジタル活用も進めるオンワード樫山。OMO型店舗を進める担当者に話を聞いた。

議論して立ち上がった店舗

──4月に、サービス併設型のOMO型店舗「ONWARD CROSSET STORE」を開業された経緯をお聞かせください。

商品を手に取り、試着をして購入ができる実店舗のメリットと、幅広い品揃えがあるECのメリットを融合した新しい業態をつくれないかという議論は、私が今の部署に異動した2020年春から出ていました。アパレルEC市場の拡大基調を背景に流通チャネルの見直しを検討していたわけですが、昨年からのコロナ禍で消費環境が激変。例えば営業自粛で思ったように買い物できない、といったケースが増えてきたのです。

お客さまと実店舗とが疎遠にならないようにするにはどうすればいいか?通販サイトの「ONWARD CROSSET」で躊躇なくご購入いただくにはどんなサービスが必要か?などを議論するうち、OMO型店舗の企画にたどりつきました。

2020年11月に有楽町マルイなどで一部サービスを試運転した上で、埼玉「イオンモール羽生」、愛知「mozoワンダーシティ」、そして旗艦店となる千葉「ららぽーとTOKYO-BAY」でのオープンを迎えることに。百貨店メインだった従来の出店戦略とは違い、出店場所に変化をつけています。

──「RE:LIFE CUSTOMIZE」をテーマとした店舗づくりや商品・サービスにはどのような特徴がありますか。

アパレルだけでなく雑貨なども含め、お客さま目線で「今、欲しい」と感じられる商品を揃えました。「WORK」「HOLIDAY」「WELNESS」の3分野を中心に、日々の暮らしを見つめ直し、個々への対応を考えて、豊かなライフスタイルを提案しています。

サービス面では、デジタル技術を活用しながら、オンラインとオフラインを融合した6つのサービスを提供します。まず「クリック&トライ」は、通常の店舗在庫に加えてオンラインストア上にある在庫を店舗に取り寄せて試着、購入できるサービスです。実店舗では“1ショップ1ブランド”で世界観を表現してきましたが、OMO型店舗ではブランドの垣根を越えて(一部ブランドを除く)商品を選べます。

次に、実店舗でもオンライン上でも、お客さまのご都合のよい時間にスタイリストを指名して接客を受けられる...

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