ファンケルでは、2013年から社内のデータシステムを構築するためにプロジェクトを推進している。2021年度から開始した中期経営計画では「ファンケルらしいOMOの推進」が掲げられている。どのように変革を行おうとしているのか、担当者に聞いた。
社内データを統合し活用を開始
──「ファンケルらしいOMOの推進」とはどのようなものですか。
渡辺:ファンケルでは、通信販売のほか、直営店舗販売、卸販売と多様な販売チャネルで製品・サービスを提供しています。通信販売、店舗販売両チャネルの持つ強みを、ITを活用して融合することでお客さまとの絆づくりを促進し、モノやサービスに触れて得られる体験価値の最大化を図っています。
2021年度を初年度とする3カ年の「第3期中期経営計画」では、大方針である「7つのチャレンジ」の1つに「ファンケルらしいOMOの推進」を掲げています。
「ファンケルらしいOMOの推進」とは、お客さまの気持ちや心情に対してファンケルとして何ができるのかを考えることで、お客さまの体験価値を最大化していきたいという試みです。そのために従業員自らの手で施策を行う“手づくり感覚”を大事にし、「ファンケルらしいOMOの推進」をしています。
具体的には、2013年から「FIT」というシステム開発をスタートさせました。FITとはFANCL Information Technologyの頭文字をとったもので、IT基盤を独自に...
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