全国にフラワーショップを展開する日比谷花壇(東京・港)と、そのグループ会社であるランドフローラ(東京・世田谷)は、早朝や深夜でも花が気軽に購入できる「花の自動販売機」を共同で企画。7月5日から9月30日までの期間限定で、小田急新宿駅 西口地下イベントスペースに設置した。
当企画は、もっと気軽に花を飾ったり贈ったりする文化を広げたい、花屋の営業時間に立ち寄れない人や花屋へ入ることに抵抗がある人などにも気軽に花を購入してもらいたいといった思いで発案。自動販売機にすることで、電車が運行している早朝5時から深夜24時半過ぎまでであれば、いつでも短時間かつ非接触で花が購入できるようにした。
反響は想定以上で、一般の利用客のほか、業界内からも注目が集まっているという。また、20時以降の利用が全体の3割を占めるなど、コロナ禍で短縮している営業時間後の販売にも成果があった。
商品のラインナップは、気軽に購入できるサイズ感と価格帯(500〜3000円)に絞り、花みくじ付きの「フォーチュンフラワー」や、生花のボックスアレンジメント、ドライフラワーのスワッグなどを販売。自販機で生花の販売を行うための工夫として、「フォーチュンフラワー」のラッピングには空気を充填し、何度も搬出テストを行った。
今回は期間限定だが、今後もこういった自動販売機の拡大を目指していく方針だ。

花の自動販売機のイメージ。

自動販売機で販売される商品のイメージ。

その日の運勢が試せる花みくじ付き「フォーチュンフラワー」(税込500円)。「満開」が出ると、近くのフラワーショップ「ルコネル 小田急マルシェ新宿店」で季節の花1本と交換できる。

利用客からは「自分用につい買いたくなる」「大切な人の誕生日に、仕事帰りに購入できて便利」といった声が聞かれたという。