第15回販促コンペのシルバー発表
4446点の企画が集まった今年の「販促コンペ」。今号では、グランプリ、ゴールド、シルバー、学生賞、審査員個人賞作品を一気にご紹介します。審査員の講評や受賞者コメントに加え、最終審査会や贈賞式の様子もレポートしています。
販促会議 企画コンペティション
今年の4月に協賛企業17社が、自社の商品やサービスについての課題を公開。4〜6月に企画を募集し、9月10日の贈賞式にて受賞企画を発表。贈賞式はオンラインとオフラインを併用し、会場の人数を制限して実施した。
「販促会議 企画コンペティション」は、協賛企業から出される商品・サービスのプロモーションについての課題を受け、解決策となるアイデアを企画書形式で募集するコンテストです。当コンペティションでは、「販促=人が動くコミュニケーション」と捉え、2010年7月から開催を重ねてきました。今回で第13回目となります。実務の課題を解決し、「人が動く」「売上につながる」斬新なアイデアを募集します。
最終審査員による審査会では、意見が分かれ、大きな議論を呼んだ。結果、今年はグランプリ該当なしとなり、グランプリに準じるゴールドを通常2点のところを3点とした。ロート製薬、ミニストップ、聖隷福祉事業団の3企画がゴールド受賞。グランプリ賞金はゴールド受賞者に均等に贈呈するかたちとなった。
審査委員長の嶋氏は、「グランプリに準じるゴールドの企画は、しっかり考え抜かれたすばらしい内容だったが、『この手があったか』とうなるような、圧倒的に抜きん出た企画とは言い難かった。ただ、『販促コンペ』は多種多様なバックグラウンドを持つ応募者が、アイデアひとつで競い合う賞であり、年々企画のレベルが上がっているのも確か」と話した。
【受賞者】中島優子(ビーコンコミュニケーションズ)、佐藤勇人(レマン)
広告の視点×編集の視点で挑みました。課題がある以上、解決策も必ずあると考えています。ご選出いただき、ありがとうございます!(一同)
お元気なうちに入居する「自立型有料老人ホーム」を知っていただくアイデア
尾上永晃氏 電通
老人ホームの価値転換という視点がよかったです。販促よりはサービス設計な気もしますが、高価なサービスなので付加価値を作る人数限定の販促ということで。またオンライン授業が当たり前になった今にもハマっていますね。ただ、若い人と老人の交流と書いてありますが、交流したいですか?
たとえば金メダル噛もうとするおじ様がいたとして⋯。と、具体的に考えていくと、理想的な人間だけで成り立つイメージなのが課題ですね。
中條裕子氏 ADKクリエイティブ・ワン
老人ホーム入居に対するネガティブなイメージを払拭することが最大の課題と捉えて、老人ホーム=「勉強と趣味に没頭する生活をサポートしてくれる『大学寮』」と新たな価値提供を提案している点、ブランディングにも繋がる可能性、が評価されました。また、入居者や同世代の仲間以外との交流を生まれさせること、大学側の厳しい状況など、多面的に検討されていることも...