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アクティベーションツール

「美味しさ」と「食べやすさ」を見事に表現している食品サンプル

向坂文宏(桜美林大学)

大和製罐/エバースマイル ムース食の食品サンプル

最近、売り場で食品サンプルによる商品紹介を見かけることが多くなった。定番の使われ方としては、飲食店のショーウインドウでのメニュー紹介や、食品スーパーでの調理メニュー例の紹介などだが、その他の売り場でも使用が広がっている。もっとも目に付くのが調理家電コーナーだ。炊飯器や電子レンジ、ホットプレートなどで調理ができるメニュー例として、本物と見間違えるような完成度の高い食品サンプルが並べられている。観光地などでも、人気のお菓子やお弁当には食品サンプルを使用した商品紹介を多く見かけるようになった。

食に関する商品を訴求するときに、文字や写真などグラフィックで説明するよりも目の前にリアルな料理や食材の姿を見せられた方が直感的に理解できるし、何よりも美味しそうだ。

食品サンプルは、その精工な作りから訪日客の日本土産としても人気が高いという。きっと、サンプル作りへの細やかな配慮や工夫が、日本独特の造作物として受け入れられているのだろう。店頭ツールとしては、今までは料理や食材などのイメージを伝えるための使われ方が主な目的であったと思うが、その造形力の高さから、イメージだけではなくシズル感を伴った機能訴求まで行われ始めていた。

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