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レトロが心地よい、心のあるパッケージデザイン

小川裕子(小川裕子デザイン)

アサヒ生ビール マルエフ

アサヒビールは9月14日に“マルエフ”の愛称で親しまれている「アサヒ生ビール」の缶を復活発売した。今から約35年前の1986年(昭和61年)に発売し、翌年発売した「スーパードライ」の大ヒットの足掛かりとなり、1993年に惜しまれつつも缶は終売となった。飲食店では樽生で展開されており、愛され続け、缶の復活も望まれていたようだ。

味は“コクがあってキレがある。さらにまろやかなうまみのある”ビール。とのこと。アサヒ生ビールの下に“マルエフ”と書かれているが1986年の発売当初の愛称なのだとか。意味は“幸運の不死鳥(FORTUNE PHOENIX)”が由来のマルエフ(F)が開発記号でそのまま定着し、今回の復活でその愛称がパッケージに登場したというわけだ。だから缶のデザインにも不死鳥が描かれており、何ともレトロな色合いに仕立てたのも納得である。

初めてこの復活ビールの発売を知ったのはテレビニュースだった。まだ発売前であったが画面越しに見たパッケージデザインの何とも懐かしいような、心が落ち着くような、癒される表情に目を奪われた。最近メロンソーダや昔ながらの喫茶店が注目されるなどレトロブームでもあるが、この商品は今の時代に人の心にスーッと入って来てくれる心のあるデザインではないだろうか?決して...

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