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明治記念館、文化が交差する迎賓施設へリニューアル

明治記念館

東京都指定有形文化財にも指定された建物がある明治記念館。和装を主とする結婚式場からウェディングドレスでの神前挙式や多様化するライフスタイルに合わせた利用へと設備も一新。庭園を活用した展示にも対応できる迎賓施設へとリニューアルした。

明治神宮と同じく御祭神を祀ったご神座に広く向き合う形の儀式殿は、自然光を感じることができる大きな窓を配したモダンスタイルに。

左右の壁面には和を感じさせる金箔のアクセントがあるデザインでクリアな室内に結婚式の場としての上質感を施している。


1880(明治14)年に当時の赤坂仮皇居の御会食所として建てられた「明治記念館本館」を移築し、1947年に総合結婚式として開館した明治記念館。2021年2月より諸施設の改修を行い、6月16日にリニューアルオープンした。

大きく変わったのが、神前挙式を行う儀式殿。従来は明治神宮同様の和の設えだったものをウェディングドレススタイルに対応できる近代的な空間へと変更。新たなコンセプトに「結び」を掲げ、「人生のワンシーンを結ぶ空間、人と人を結び新しい交流がうまれる、新しいもの、古いものをつなぎ結ぶ」という空間デザインとなった。

「日本の神前挙式は大切にしつつ、時代に合わせたデザインは、和装だけではなく、ドレスにも相性がよい趣きです。ゆったりと設けられた空間にはたくさんの方をお招きすることができ、これまでの神前挙式とはひと味違う演出を体験いただけます」(同館 営業部総合企画課課長の今井智之氏)。

儀式殿にはエレベーターを設置。儀式殿から直接庭園へ出られる流れには段差もなく、車いすなどでの利用もしやすいユニバーサルな式場となった。庭園側からの出入口前にはフラワーシャワーの演出などが可能な石造りのスペースも配し、和洋どちらのスタイルの挙式でも利用しやすい設計となっている。またこちらの儀式殿は外から見えるかたちになっており、挙式・披露宴には出席しないゲストにも挙式を見てもらえる。

さらに今回のリニューアルでは、庭園側からのご神座に通じる参道を設け、ガラス越しにいつでもご参拝できる「開かれた儀式殿」に生まれ変わった。

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