販売促進の専門メディア

           

人が動く「瞬間」の設計

SNSでの拡散も考える 顧客が喜ぶノベルティの設計

藤井七瀬氏(ヤプリ)

顧客、顧客になり得る人との接点で活用するノベルティ。とりあえずつくってしまいがちな中、どのように考え、制作していけばいいのか。ヤプリの担当者に話を聞いた。

ノベルティの役割

──ご担当している業務領域について。

当社は、アプリの開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォーム「Yappli」を運営しています。その中で私は、クリエイティブ室に所属をしています。

ヤプリのブランディングを担い、Webサイト、パンフレット、営業資料、広告など、世の中に発信するもののデザインやメッセージ作成を担当しています。

──ノベルティはどのような役割を担っているのですか。

「新しいことをやっている面白い会社」「イケている会社」といった、会社/サービスともに良い印象をもってもらうことを目的としています。

そのためノベルティとして一番重要視しているのは、もらって「ドキッ」としたり「ワクワク」したりしてもらえるかどうか。そういった体験を提供することで、SNSで投稿していただけて、より広い認知を獲得することもできます。制作の指針でいうと、「先進的でイケている会社/サービスのイメージがつくかどうか」「自分も欲しいかどうか」ということを意識しています。なので、制作したノベルティを社員が欲しがる、といったことも起きたりしていますね。

様々な目的に沿った事例

──どういったものをつくられたのか、事例をお願いします。

2020年にカード型のカレンダーを製作しました(画像A)。カード型のカレンダーを木材の土台に立てかけて使用します。これはオリジナルで、木材を加工する職人さんに直接依頼してつくってもらいました。

画像A

予算が無かったので、カレンダーと土台は別々に制作して、それを組み立てるのは社員一同でやりました。ですが逆にそれが、ヤプリ社員が愛情をこめてつくったというストーリーになってよかったですね。

実はこのカレンダー、AR機能が楽しめるんです。1月はお正月っぽい映像、2月はバレンタインなのでハートが出たり。Yappliで新機能としてリリースしたばかりだったので、告知的な意味と、「こういう使い方ができるよ」という実験的な意味で行いました。他にも、いろいろな形態のノベルティを作成しています。

●飲食系
お菓子など、食べられるものでも様々なノベルティを作成しました。ソフトキャンディの「メントス」はパッケージを自由に変えることができたので、デザインに凝って恰好よく仕上げました(画像B)。このメントスが...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

人が動く「瞬間」の設計 の記事一覧

2021年上期からピックアップ インセンティブを活用したプロモーションたち
SNSでの拡散も考える 顧客が喜ぶノベルティの設計(この記事です)
コラボ商品が飽和する中でも「ビックリマン」が選ばれる理由
「フランス語でしか注文できないパン屋」が話題に 外国語を話す『きっかけ』と『楽しさ』をつくる
「特典」を「仕送り」として提供 エイブルが考える特典のあり方とは?
熱量の高いファンを振り向かせる コラボにおける特典の鉄則
花のサブスク「ブルーミー」が実践する 顧客体験を起点にしたインセンティブ
貯められることに価値がある『値引き』以外のポイント活用法とは?
「1つ買うと、もう1つ無料」のカラクリ 各社の実例から販促タイプと狙いを考える
商品を買う理想的な理由をつくるプランニングにおける重要なポイント
購買体験を最大化する!インセンティブの基本とその役割
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する