森永製菓/カレ・ド・ショコラ 木製ハンガー什器
最近の店頭施策では、デジタル機器を使用した多くの事例が目立つ。特に目にするものは、デジタルサイネージを活用した情報発信であろうか。店内の至るところで、様々な形で買い物客に情報を与えてくれる。
一方で、店頭ツールの原点回帰のような施策も目にする機会が増えたように思う。お酒売場につくられた昔ながらの居酒屋のようなジオラマ風ディスプレイ、調理家電売場に置かれたおいしそうな食品サンプルたち、映画館の入り口に並ぶ記念撮影が可能な多種多様な紙製スタンディなどだ。これらは、デジタルとアナログという両極端な表現手法ではあるが、どちらも五感を使って買い物を行う、リアルな店頭ならではの施策であると思う。
木材を効果的に使用した什器
特に、改めてリアル店舗ならではの表現手段として、店頭ツールに使用する素材を生かしたアイデアに注目してみたい。店頭ツールでは、コストや扱いやすさから紙製のものを多く目にするが、素材をひと工夫することで、五感を通して得られる情報は豊かになる。今回は、木材を効果的に使用した販売什器に着目してみた。
カレ・ド・ショコラは、フランス語で「四角いチョコレート」という意味である。この形は、チョコレートの香り、口どけ、味わいを存分に...
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