位置情報データ活用プラットフォームを提供するクロスロケーションズの濱田知行氏は、OMO時代にはイノベーションが求められると話す。そのきっかけとなる人流データの活用について、実現できること、活用のその先について話を聞いた。
現在は、様々なデータを取得できる「OMO時代」であり、過去に前例がない状況を迎えています。これまでは当たり前だったものが通用しなくなり、各企業にはイノベーションが求められています。そのため、企業は根底にある軸やサービスのコンセプトは残しながらも“新たな方法論”を取り入れていく時代といえるでしょう。
企業がOMO時代に適切なイノベーションを起こすためには、意識すべきポイントがいくつかあると考えています。
ひとつ目は、全ての部門がお客さま、人の流れ(人流データ)をチェックし、「今、何が必要で、何が不要か」を各担当者が判断する習慣をつけることです。
2つ目は、緊急事態宣言など突発的に人の動きが止まっても、スピーディーな対応が求められるため、判断後のレスポンスのスピードを上げることです。
これらを実現するためには、行動原理の根本にある企業理念やサービスのコンセプトが何よりも重要であり、そこが固まっていなければ、どれだけ豊富なデータを活用することができるOMO時代でも、時代に取り残される企業が...