販売促進の専門メディア

           

小売・メーカーの売りにつながるデータ活用

購買データの充実で広告効果の可視化がさらに進む

安藤尚人氏(フェズ)

リテールテック企業のフェズでメーカーや小売のデータ活用支援に取り組む安藤尚人氏は、購買時点のデータは今後、企業のマーケティング投資の判断に重要な指標になると指摘する。成果を出すために、他部署との積極的な連携も重要だという。

小売のマーケティングにおいてデータ活用が進んだ背景には、ネットの普及に伴う消費者行動の変容が欠かせません。具体的には、ひとつは店舗で購入していたものをネットで購入するようになったこと。そして「消費者=マス広告の受信者」だった時代から、消費者が能動的に情報を取得し、自らも口コミ投稿などを通じて発信側になれる時代に変わったことがあります。

消費者の選択権の増大ともいえるこうした流れをいち早く察知した小売事業者が、メーカーとともにマーケティング手法を見直す中で、様々なデータの活用がここ数年で大きく進展しました。

データを集める目的を明確に

「自社が持つデータには価値があるらしい」と感じるマーケティング担当者が増える一方で、活用方法が分からずに困っている方も多くいます。私は日々小売やメーカーのパートナーとしてデータ活用の基盤づくりやコンサルティングに携わっていますが、「データを集めたが、そこから先の活用方法が分からない」という相談を頻繁に受けます。

ひとつ確実にいえるのは...

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

小売・メーカーの売りにつながるデータ活用 の記事一覧

データを媒介とした売場づくりを実現するための今後の課題とは
データの海から顧客をつかむための3つのポイント
加速するリテールメディア構築 デジタル広告が進化する方向性
人流データが起こす変化 企業が本来注力すべき仕事とは
購買データの充実で広告効果の可視化がさらに進む(この記事です)
OMOへの対応を理解する重要な3つの要素とは

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する